体のにおいは食べ物で変わる!ニオイの原因「皮膚ガス」を知り体臭コントロールを!

体のにおいは食べ物で変わる!ニオイの原因「皮膚ガス」を知り体臭コントロールを!

自分の臭いはなかなかわからないけど周りの人で考えると、全然気にならない日やすごく臭いがきつい日ってありますよね。

その匂いの原因は、「皮膚ガス」という物質が皮膚から放出されているものだということを知っていますか?

私たちの体からは目に見えない「皮膚ガス」という物質が常に放出されているんです。

この皮膚ガスは約800種類も存在し、良い香りから嫌な臭いまでさまざま。東海大学の関根教授の研究によって、この皮膚ガスが私たちの体臭を左右していることが明らかになりました。

なんとなく、ニンニク食べた次の日は臭いような気がしていたけど、口からだけではなく、実は皮膚からも目に見えないガスが放出されているんですね。

ここでは、今までデオドラントなどで対策していた方法とは違う角度からニオイケアを考えていきたいと思います。

皮膚ガスをコントロールして、デオドラント製品を利用する方が格段に効果がありますよ!

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皮膚ガスの発生経路

皮膚ガスの発生経路

皮膚ガスには、実は3つの主要な発生経路があります。この発生経路を理解することが、効果的な体臭コントロールの第一歩です。

1. 皮膚の表面で発生する皮膚ガス

汗や皮脂が皮膚表面で常在菌によって分解されることで発生。

わきがや足の臭い、加齢臭の主な原因がこれです。

2. 汗腺や皮脂腺・腸内ルートの皮膚ガス

いわゆる汗臭い・すっぱいニオイのもと。

また腸内で発生したガスが血液に吸収され、肺や皮膚から排出されます。

多くの方が悩んでいる、便秘の人の体臭がきつくなるのはこのためです。

3. 血中からの代謝ルート

体内の代謝活動によって生成された物質が、血液を通じて皮膚から放出されます。

ストレス臭やダイエット臭がこれに該当します。

 

つまり、体臭対策は「外側のケア」だけでは不十分。

内側からのアプローチが必要不可欠なんです。

足の裏・わきが・加齢臭の原因の皮膚ガスをコントロールするには?

足の裏・わきが・加齢臭の原因の皮膚ガスをコントロールするには

足の裏の臭い対策:イソ吉草酸を抑える

原因物質: イソ吉草酸(チーズや納豆のような臭い)
足の裏には汗腺が集中していて、1日にコップ1杯分(約200ml)もの汗をかきます。この汗と角質が混ざり、常在菌が分解することで強烈な臭いが発生します。

すぐできる対策

靴下は綿または麻素材を選ぶ(通気性が重要)

靴は2〜3足をローテーション(1日履いたら2日休ませる)

重曹足湯を週2回(お湯2Lに重曹大さじ2杯、15分浸かる)

爪の間まで丁寧に洗う(臭いの原因菌は爪の間に潜んでいる)

個人的には、重曹足湯を始めてから靴の臭いが劇的に改善しました。

靴の中敷きも週1回は洗うようにしています。

わきがの臭い対策:アポクリン腺をケア

原因物質: 3-メチル-2-ヘキセン酸など
わきがは、アポクリン腺から出る汗に含まれるタンパク質や脂質が、皮膚の常在菌によって分解されることで発生します。皮膚ガスをコントロールするとしたら肉類よりも緑黄色野菜を増やし、アポクリン腺の活動を抑制していくことです。

効果的な対策

  • 制汗剤は「塩化アルミニウム配合」を選ぶ(汗の分泌自体を抑える)
  • 脇毛の処理(菌の繁殖場所を減らす)
  • 肉類を控え、緑黄色野菜を増やす(アポクリン腺の活動を抑制)
  • ストレスケア(緊張で分泌が増えるため)
  • 汗をかいたらできる時は汗拭きシートで拭いて制汗剤をつける

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加齢臭対策:2-ノネナールを減らす

⭐︎原因物質: 2-ノネナール(古い油のような臭い)
40代以降、皮脂に含まれる「パルミトレイン酸」が酸化し、2-ノネナールが発生します。

特に頭部、首の後ろ、耳の裏から多く出ます。

科学的に効果が実証された対策

①カシス・ブルーベリーの摂取

量: 1日5〜6粒
期間: 1週間継続
効果: 抗酸化ポリフェノールが2-ノネナールの発生を抑制

東海大学の関根教授の研究では、カシスを継続摂取した被験者の加齢臭が明確に減少したことが確認されています。

②枕カバーは2日に1回交換
加齢臭は寝ている間に枕に蓄積します。

週1回ではなく、2日に1回の交換が理想的です。

若い方で清潔にしていても寝ている間に顔や頭からは汗や皮脂がでますし、よだれ・・とかも実際あるので、においが気になる方は多いです。

最低週1回は洗うのがおすすめ!

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汗腺や皮脂腺から出る皮膚ガスをコントロールするには?

汗腺や皮脂腺から出る皮膚ガスをコントロールするには?

汗腺・皮脂腺からの皮膚ガスは、「出てから対処」ではなく「出る前に予防」がポイントです。

食生活で皮脂の質を改善

⚪︎控えるべき食品

  • 動物性脂肪(肉の脂身、バター、生クリーム)→ 皮脂の酸化を促進
  • 揚げ物(特に時間が経った油)→ 過酸化脂質が体内に蓄積
  • アルコール(特にビール・日本酒)→ アセトアルデヒドが皮膚から放出

⚪︎積極的に摂りたい食品

  • オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油、えごま油)→ 抗炎症作用で皮脂の質を改善
  • ビタミンE(アーモンド、かぼちゃ、アボカド)→ 抗酸化作用で皮脂の酸化を防ぐ
  • 緑茶のカテキン(1日3杯以上)→ 皮脂分泌の抑制と抗菌作用

洗い方を見直す

間違った洗い方は逆効果です!

❌ やってはいけないこと

  • ゴシゴシ強く洗う → 皮脂が過剰に分泌される
  • 1日に何度もシャワー → 必要な皮脂まで落ちて逆に臭う
  • 熱すぎるお湯 → 皮脂腺を刺激して分泌が増える

⭕ 正しい洗い方

  • ぬるま湯(38〜40℃)で優しく洗う
  • 泡立てネットで十分に泡立ててから洗う
  • 耳の裏、首の後ろ、デコルテは特に丁寧に
  • すすぎは洗う時間の2倍かける

特に夏場は、シャワーの温度を下げるだけでも体臭が変わります。私は37℃設定にしてから、午後の脂っぽさが減りました。

血液から発生する皮膚ガスをコントロールするには?

血液から発生する皮膚ガスをコントロールするには?

血液由来の皮膚ガスは、体内環境そのものを改善しないと根本的な解決になりません

腸内環境を整える:最重要ポイント

腸内で発生した有害物質(アンモニア、インドールなど)が血液に吸収され、皮膚から排出されるのが「腸内由来の体臭」です。

ビフィズス菌で「モテ臭」を増やす

注目の研究結果:
東海大学の関根教授の研究では、ビフィズス菌入りヨーグルトを継続摂取すると、「γ-ラクトン」という桃の香りの皮膚ガスが増加することが判明しました。

効果的な摂り方:

量: 1日100〜200g
タイミング: 食後(胃酸の影響を受けにくい)
継続期間: 最低2週間(腸内環境が変わるまで)
種類: 「ビフィズス菌BB536」「ビフィズス菌SP株」などが効果的


食物繊維で有害物質を排出

  • 水溶性食物繊維(海藻、オクラ、りんご)→ 有害物質を吸着して排出
  • 不溶性食物繊維(ごぼう、きのこ、豆類)→ 腸の蠕動運動を促進

目標:1日20g以上(日本人の平均は14g程度で不足している)

ストレス臭を抑える

ストレスがかかると、「ジメチルトリスルフィド」という硫黄系の臭い物質が皮膚から放出されます。

*ネギやニンニクのような臭いが特徴です。

⚪︎科学的に効果のあるストレス対策

  • 深呼吸を1日3回(4秒吸って8秒吐く)→ 副交感神経を活性化
  • 緑茶のテアニン(リラックス効果)
  • ウォーキング20分(セロトニンが増加)
  • 十分な睡眠(7〜8時間)→ 睡眠不足は体臭を3倍悪化させる

仕事が忙しい時期やストレスが溜まっている時・睡眠が十分でない時は『ストレス臭』を自分で感じるかもしれません。

その様な時はゆっくり睡眠をとり、軽度な運動をしたり自分を労わってあげてください。

私も意識的に深呼吸を取り入れるようになってから、ストレス臭がでないような気がします。

⚪︎ダイエット臭に注意

極端な糖質制限や断食をすると、脂肪が急激に燃焼されて「アセトン」が大量に発生し、甘酸っぱい体臭(ケトン臭)が出ます。
⚪︎正しいダイエットで体臭を防ぐ

  • 急激な減量は避ける(月に体重の5%以内)
  • 適度に糖質を摂る(1日100g以上は必要)
  • たんぱく質をしっかり摂る(体重1kgあたり1〜1.2g)
  • 水を1日1.5〜2L飲む(代謝産物の排出を促す)

体臭コントロールは「内側」と「外側」の両面から

皮膚ガスの研究が進んだことで、体臭は「仕方がないもの」から「コントロールできるもの」に変わりました。
今日から始められる体臭コントロール5ステップ:

  • 朝食にヨーグルト+ベリー系フルーツを取り入れる
  • 緑茶を1日3杯飲む習慣をつける
  • シャワーの温度を38℃に下げる
  • 枕カバーを2日に1回交換する
  • ストレス解消に深呼吸を意識する

私自身、これらを実践してから「最近良い香りがする」と自分でも思える様になりました。

特に腸内環境を整えることの重要性を実感しています。

デオドラント製品だけでは十分な効果を感じない方、自分がくさい気がする方、食生活と生活習慣を見直すことで、根本から体臭を改善できます。
「臭い」という悩みを「安心」に変える第一歩、今日から始めてみませんか?

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