
『セカンドミール効果』聞いたことはあるけどあまりよくわからない。
試して見たいけどオススメの食品や食べ物は何?
と思っている方に紹介したいと思います。
また、血糖値が気になる方や糖尿病の方、そして線維筋痛症で血糖値が不安定な方にも大切なものなのでごらんください。
セカンドミール効果とは?
食事の時に食べる順番は血糖値に影響をあたえるので、『野菜を一番最初に食べると血糖値の急上昇を防ぐ』といわれており、『ベジファースト』という食べ方は普及しつつあります。
『セカンドミール効果』も似ているのですが、少し違います。
セカンドミール効果とは
糖尿病との関係は?
私のように2型糖尿病の境界型だったり、2型の糖尿病、肥満、妊娠糖尿病と言われたことがある方、そして親族に糖尿病がいる方は、血糖値が上昇しやすい方が多いかと思います。(糖尿病・境界型糖尿病の方は上昇しやすいことが知られています)
『血糖値が上がるから朝食をとらない』という考え方の人もいるかもしれませんが、栄養学の分野では『健康的な朝食をとることは重要』とされています。
朝はそんなに・・・という方でも『セカンドミール効果』を考えると少しでも口にしてから出かければより健康的になれるかもしれません。
糖尿病とセカンドミール効果の関係は、
●(血糖値が上がる前にインスリンが分泌されるので)少量のインスリンで血糖値の上昇を抑えられる
●食後の血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)を抑制する
●膵臓の疲弊を防ぐ(インスリンをたくさん出さない)
2型糖尿病の原因はいくつかありますが、血糖値を下げるインスリンの分泌が少なくなってしまう(インスリンを作る膵臓の機能低下)ことが挙げられます。セカンドミール効果を利用すれば、膵臓が疲弊してインスリンがでなくなるということを防ぐ、もしくは遅らせる効果が期待できます。
また、セカンドミール効果は『GLP-1』という消化管ホルモンによる効果ですが、この作用は、糖尿病の薬にも応用されており、ダイエットにも使えるということで流行りのダイエット方法だったりもします。
医療機関が糖尿病治療薬をやせ薬として使う「GLP1ダイエット」と呼ばれる減量方法に関し、下痢などの副作用が出る恐れがあるとして、安易に利用しないよう注意を呼び掛けた。「やせるホルモン」などとの宣伝で自由診療が広がっており、今村氏は「医薬品の適正使用の観点から禁止すべきだ」と訴えた。
この薬は本来糖尿病治療に使われる「GLP1受容体作動薬」。美容整形外科を中心に「1日1回注射するだけ」「空腹感を抑えられる」などとうたい、全額自己負担の自由診療で使っている。
美容整形外科で全額自己負担の自由診療ですので、糖尿病にも効果があり痩せれるならやってみたい!と思ってしまいますが、
●低血糖、膵炎、腸閉塞などの重大な副作用のリスクが示されている
ということなので私としては、まずはセカンドミール効果のある食品を摂取するのがいいのではないかと思っています。
『セカンドミール効果』が期待できるオススメの食品や食べ物は?
では、セカンドミール効果のある食品とはどんなものがあるのでしょうか?
私は『大麦/もちむぎ』を米に混ぜて朝食で摂るようにしています。
こちらで購入できます↓
白米が入りすぎると血糖値が上がりすぎてしまうので、もちむぎ込みのご飯の量は80g−120g程度です。あまり少なくしても間食したくなってしまうので、このくらいにしています。野菜や味噌汁があるときはまず野菜・味噌汁から食べます。
『セカンドミール効果』オススメの食品や食べ物は?
朝食は時間がなかったり、後片付けも手早くしたいので簡単にしたいのですよね。
手軽に済ませたくても意識しておくといいのは『食物繊維を多く含んでいるものを朝食べる!』ということです。
CHECK
●『パンとコーヒー』<『ライ麦パンとコーヒー』 /グラノーラ(オーツ麦)
●『たまごごはん』<『麦ごはんや発芽玄米のたまごご飯』
●『たまごごはん』<『納豆ご飯』(ごはんは麦ごはんや発芽玄米がいい)
つまり
→朝食に発酵性の水溶性食物繊維の多い穀類(大麦、ライ麦、オーツ麦)と豆類(インゲンマメ、大豆、アズキ、枝豆)を摂るとセカンドミール効果が期待できる
*(玄米は大半不溶性で、白米の食物繊維は少しだけ)
*豆類には、レジスタントスターチという大腸に届いて腸内細菌のエサになるものが含まれているので積極的に摂取するべきものです。
食物繊維は水溶性も不溶性も、血糖値の上昇を緩やかにする作用があります。
よりセカンドミール効果を期待するのは腸内細菌のエサになる『水溶性食物繊維』です。
水溶性が多いと、それをエサとする腸内細菌の種類も数も増えて、短鎖脂肪酸がたくさん作られ、GLP-1が増えます。(*GLP-1とは:先に書いたダイエットにも使われる痩せるホルモンといわれるもの)
最後に
血糖値が高いと言われたり、妊娠糖尿病と言われた場合は『糖質制限』が頭にうかぶかと思いますが、単に炭水化物を減らすのではなくて食物繊維の多い食事を心がけていくことで食後高血糖を抑制できる可能性が高いと思います。
また、友達や職場の人達とランチの予定がある場合など、朝にしっかり食物繊維を取っておけば昼食にはセカンドミール効果が期待できます。
セカンドミールとともに野菜から食べる、ランチメニューでも食物繊維や豆類や海藻類などを取り入れるとより効果がアップするかと思います。