
妊娠中は血糖値を下げる働きをする『インスリン』の働きや効果が弱まるので、誰でも妊娠糖尿病になる可能性はあるかと思います。
ただし、年齢や体質によって妊娠糖尿病になりやすい人、妊娠糖尿病になりやすい体質の方はいるかと思います。
もし、当てはまる方がいれば是非気をつけてみてください!
妊娠糖尿病になりやすいと言われる体質の人は?
- 肥満(気味)
- 高齢での妊娠(35歳以上)
- 家族や親族に糖尿病の人がいる
- 以前に大きな赤ちゃんを産んだことがある人
- 原因不明の流産・早産・死産の経験がある人
- 羊水過多(ようすいかた:羊水が多い)
- 妊娠高血圧症候群の人、もしくは過去に既往がある人
- 境界型糖尿病(糖尿病予備軍)の方
▶︎ 私は親族に糖尿病の方がいて、自分自身は小児から境界型糖尿病といわれていました。
▶︎ 三度の出産は全て妊娠糖尿病と診断されての妊娠・出産となりました。 ▶︎ 37歳で第3子を妊娠した際には、インスリンを用いて出産まで血糖コントロールをしました →→(第1子・第2子は35歳未満で出産しており、食事コントロールで出産まで血糖をコントロール) ◼️◼️私の詳しいプロフィールはこちら◼️◼️ |
妊娠糖尿病の診断基準とその割合は?
妊婦健診の血液検査で血糖値が基準値を超えた場合に、再検査となります。
再検査というのは、『75ℊ経口ブドウ糖負荷試験』というもので、空腹時にブドウ糖75ℊを溶かしたあまーい液体(三ツ矢サイダーにさらに砂糖をいれたような甘さ)を飲み、1時間後・2時間後に血糖値を測定します。
75 g経口ブドウ糖負荷試験において下記の一つにでもあてはまると妊娠糖尿病となります。
①空腹時血糖値≧92mg/dL、
②1時間値≧180mg/dl、
③2時間値≧153mg/dL、
妊娠糖尿病になる割合は?
妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されます。
なかなか高い割合ですね。おおよそですが10人に1人くらいでしょうか。ですので、血液検査で血糖値が高めと言われる方はもっと多いかなと思います。
気をつけておくべきは、肥満、糖尿病の家族歴のある人、高年妊娠、巨大児出産既往のある人などはハイリスクです。必ず検査を受けるようにしましょう。
(出典:http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=3)
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治る時期はいつ?
『妊娠中の妊娠糖尿病は、妊娠の間だけで出産後は元にもどるのでしょうか?』
出産後は3か月間で妊娠の影響が消えると言われています。産後の入院中に血糖値検査もあるとは思いますが、出産後6~12週のあいだに、妊娠糖尿病の状態がどうなったのかを調べるための「ブドウ糖負荷試験」を受けるように言われるかと思いますが、もし言われない場合で心配でしたら内科を受診することをお勧めします。
出産後の検査で大丈夫だった方でも、年齢が上がると普通の人より糖尿病になりやすいと言われています→(妊娠糖尿病にならなかった人と比べて約7倍で糖尿病になる可能性があるといわれています)。健康診断で、血糖値やHbA1cを気をつけて見ていく必要、もしくは定期的に検査をする必要があります。
また、産後に母乳で育てるとお母さんも赤ちゃんも将来、糖尿病になる頻度が減ることが知られていますので母乳が出る場合は母乳育児を心がけてみるといいかと思います。
最後に
妊娠糖尿病になった人は産後3〜6ヶ月の検査でも5.4%が糖尿病に、産後1年以内では2.6〜38%、産後5〜16年経過すると17〜63%の頻度で糖尿病を発症すると報告されています。
また、産後11年経った平均年齢40.6歳時にはメタボリックシンドロームの発症率は27.2%という結果がでています。(出典:https://dm-net.co.jp/jsdp/qa/e/q02/)
私ももちろんそうなのですが、糖代謝異常と言われた、妊娠糖尿病になった方、検査で引っかかった方は今後の生活に気をつけていかなければならない人なのです。
すごく残念な報告ですが、逆に考えると、摂生する癖をつけていければ将来糖尿病を防げるということなので、気をつけて生活していけたらと思いますね!